2015年8月27日木曜日

頭だけで解決することの落とし穴

皆様、ご機嫌いかがお過ごしでしょうか?
昨日8月26日はマザー・テレサのお誕生日だったそうです。
私のスマホにはちょっとしたおまけ機能がありまして、ケータイ本体を振るとケータイの「中の人」が喋る機能がついています。
うっかり振ったら中の人、(長くなりますが・・・と前置きした上で)マザー・テレサの名言を読み上げ始めました。

『思考に気をつけなさい、
          それはいつか言葉になるから。 ・・・(段落A)

言葉に気をつけなさい、
          それはいつか行動になるから。 ・・・(段落B)

行動に気をつけなさい、
          それはいつか習慣になるから。 ・・・(段落C)

習慣に気をつけなさい、
          それはいつか性格になるから。 ・・・(段落D)

性格に気をつけなさい、
          それはいつか運命になるから。』・・・(段落E)

もう真夜中にも関わらず、私、不覚にも心を激しく揺さぶられ、ぶはッと奇声をあげてしまいました。ああ、本当に深く染み入る言葉です。

ぐうの音も出ないほど説得力に満ち、納得できる言葉ですが、以前の私ならば
「えーと、いま行動を変えたいわけだから、じゃあ逆算して言葉と思考に気をつければいいんでしょ」とやっていたと思います。自分の課題が段落Cにあるから、段落AとBをクリアすればよいのだ・・・と。

上記の名言を図式化して、それに従った場合ならこれは「正しい」やり方だといえるでしょうが、そういうもんじゃないなぁ、と今は思います。

例えば、言葉に気をつけて1日100回「ありがとう」と言ったって、果たして本当に他人に感謝ができるようになるだろうか、という疑問が生まれます。
個人差はあるでしょうが、仮にエネルギーのこもっていない口先だけの「ありがとう」を100回言う習慣は根付いたとしても、果たして人に感謝できる性格になるかどうか・・・
気持ちのこもった「ありがとう」を1回でも伝えられたら、その人はもう既に「感謝できる人」なのだと思いますが
こうした図式化したパターンから外れたものが規格外のものとして、「失敗」扱いされる可能性が高くなります。それが人間であったとしても。

頭だけで解決することの落とし穴は、こんな感じであらわれます。
ご参考になれば幸いです。

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